企業活動の中で、他の部門や部署の方との連携・協力は必要不可欠です。
自分が所属している部門だけでは、製品・コンテンツを世に送り出す事はできません。
しかし、その部門間のやりとりの中で、部門または個人の意思が相手方に伝わっていない状況をよく目にします。
ここではその原因となる思考を紹介します。
相手の業務を理解していない
提案や要望をする際に、その対応をする為の相手の手間や手続きを理解していないと、ついつい「こういうふうにしたいんだけど。」という発信だけで終わってしまいます。
これでは受け取る側もこれから何をどの様にしなければならないのかがピンとこないので、お断りされる可能性が高くなります。
これが、「こういうふうにしたいんだけど、そちらの部署の○◯さんに了解をもらわないといけないよね」とか、「仕様書のこれを検証しなきゃいけないよね」という伝え方をするだけでも、これから何をしなければならないのかが全てではないにしろ、イメージする事ができます。
そうすると、それにかかる工数や予算がざっくりですが想像できますので、相手からいきなり「無理!」と言われる事が少なくなります。
チーム外からの意見で議論が破壊される
担当者やチーム内で議論して、みんがな納得できる結果まで持ってきても、部署に持ち帰った時に承認者から個人的にその結果を「否認」されてしまっている場合があります。
オープンな人であればその結果をすぐにチームに展開してこれからどうするか、の議論ができるのですが、そうでない場合ですと評価会になるまで「否認」されることを知らずに業務を進めていってしまいます。
こういった状況ですと、あの部門は話が通じないな。という感情を抱かれてしまいます。
部門の中の話だからといって心の内に止めるのではなく、良い話も悪い話もチームにはオープンにする事を心がける事をお勧めします。
とはいえ、人事や待遇の話はダメですよ。
受け取り手がいて初めて意味があるのが仕事
別の記事でも少しふれましたが、どの仕事でも相手がいて初めて意味があります。最終的な相手はエンドユーザーになりますが、そこに至るまでに関わる全ての人が発信者であり受取手になります。
その受取手の都合を無視して自己満足な仕事をしてしまうと、それは受取手のいない無意味な仕事になってしまいます。