自社へ部品を供給している取引先に対し、取り交わし以上の要求をしているケースを目にします。
ここではどうしてそういった要求を指定まうのかと、その行為のリスクを紹介します。
会社 対 会社の付き合い方を知らない
製品やサービスを提供してくれる取引先とは必ず会社対会社で色々な取り交わしをしています。
その内、製品やサービスの開発・試作・量産フローを指定したものや、量産維持管理に関して要求しているものがあります。いわゆるサプライヤー・クオリティー・マニュアルと呼ばれているものです。
この内容に同意して自社と取引先は契約します。
つまり、このサプライヤー・クオリティー・マニュアルに書かれている事以外を取引先に要求するには、取り交わしを再度行うか、追加の費用を支払う必要があります。
その事を知らない人たちが好き勝手言うわけです。
リスク:自社で全てを賄う事になるかもしれない
自社で技術がない、予想される利益に対し投資する効果がない場合に、取引先へ製品を供給してもらう様に依頼しています。
つまり、理不尽な要求ばかりしていると、二度と製品やサービスを提供してもらえなくなります。
会社対会社の付き合い方をしらず、傲慢な人は「他の会社から買えばいい」と思っているかもしれませんが、業界はそんなに広くありません。
「あの会社と付き合うと大変な目に遭う」と一気に評判が広がっていきます。
また、特に設備投資が大掛かりな製品の場合は、そもそも取引先の選択肢が少なくなります。