設備を新規導入や変更した際に、多くの場合は設備検証を行なっています。
この時、検証項目を生産技術や製造部門だけで決めてしまい、後々他の部門から「この検証しましたか?」と指摘される場合がよくあります。
こういった出戻りを抑制する方法を考えます。
検証項目と条件は最初に決める
設備検証に限りませんが、出来上がった物の検証項目を、着手した後に決めている事が意外と多いです。
決め事では、製品の開発や設備仕様の検討の時点で、製品や設備の検証項目を決定する様に定められていても、おおまかな項目だけ決めて、検証の条件まで決められていないという事があります。
例えば、「圧入荷重の検証が必要」と決めていても、速度・温度・押し込み箇所までは決めていない等です。
これでは、「この条件の時の検証はしたの?」という指摘があってもおかしくありません。
検証前にみんなで項目と条件を確認する
結局、後から質問や指摘が来るという事は、その内容が他の部門の方に周知されていなかったというのが実態です。
「全員あつめて検証しましょう」という事を耳にする事がありますが、正直限られてリソースの中でそんな時間が取れない事は多々あります。
その為、まずは生産技術部門でベースとなる資料を作成し、他の部署に回覧する形でも良いので、周知する様に心がけましょう。どのみち資料は社内の評価や設備検証する際に使用することになるので、無駄になる事はありません。
大事な事は、製品に携わる人たちがこれらを認識していることなのです。