当たり前ですが、人が作業している以上、仕事でミスはつきものです。
しかし、そのミスを特定の人物のせいにしてしまうと、今後同じ事が起こってしまう可能性を秘めたままになります。
ではどの様な考え方にするべきなのか、考えてみます。
人のせいではなく仕組みのせいと考える
人は誰しもミスをするものです。でも、そのミスを極力減らす事はできます。
それは、ミスをしづらく、見つけやすい仕組みにする事です。
例えば設計をしている際に、検証項目が漏れてしまったとします。
これを設計者に「なんで忘れていたんだ!」と叱った所で、今後その人は注意するかもしれませんが、他の同僚が同じミスをする可能性は残ったままです。
これを、「関連資料を2人以上で検証することにする」や「過去の製品の検証項目と比較する」等をルールとして定めれば、その部門全体でミスの発生予防ができます
また、ミスをした人に指導するとどうしても「なにやってるんだ!」という言い方になりがちです。
これでは従業員のメンタルもまいってしまいます。
ルール化する際の注意点
失敗に対する対策としてのルール化をする際に陥るのが、「チェックリストを準備しました!」というものです。チェックリスト自体が悪いものではないのですが、このチェックリストの使い方をルール化して皆んなに周知していない事が多くあります。
これは、「組み立てる為の工具は準備したから、あとはよろしく」と同じ状況です。
ツールを決められた通りに使う事で、期待された効果を発揮しますので、かならずツールの説明書も準備する様にしてください。